映画:スカイライン −征服−(監督:グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス)


スカイラインといわれて思い浮かぶのが日産のスポーツカー、丸いテイルランプが特徴的なアレである。バットモービルの土台にもなったこともある、素敵にシャキーンとした未来的なフォルム。ロゴも若干似ているような気がするが、この映画とクルマは何の関係もなさそうだ。出てきたスポーツカーはフェラーリだったしな。
まずいえるのは予告編がすべてだということである。見る前になんとなく世界征服の7日間の物語だと思い込んでいたのだが、実際は予告編どおり3日間の話であった。なんでそんな勘違いをしたかというと、まさか予告でここまで見せといて3日間で終わりはしないだろと無意識のうちに思い込んでいたからである。それくらいおいしいシーンは全部予告編に納められているし、割るほどのネタもない。
最後の付け足しはあってもなくてもどっちでもよくて、たぶん映画で描きたかったテーマは、『UFOから出てくる青い光に照らされるとふわっと浮いて吸い込まれる』というあの古典的な描写をでっかくしたらこうなるということだけだと思う。
あとはエイリアンSF総集編やなぁ、というB級映画である。クリーチャーも既視感ありまくり。ただ最後までマンションの敷地から1歩も出ないとか、作中でテレビなどの外部からの説明的な情報は一切提示せず、目に見える範囲で起きていることだけを映して描ききったところなんかはなかなかやりおった。(上から目線)それでも面白いかと聞かれたら『いや・・・・どうだろう・・・・』と答えるけどな。