- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: 文庫
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村上春樹。大御所。私の中では村上龍と並んで「二大村上」と括られている。
その心は、”よく判らない”。何でこんなに人気があるのか、です。
食べて美味しくないわけじゃないけど、そんなにしてまで食べたいわけでもない、蟹や松茸みたいなもんか。
この短編集で心に残ったのは、中国人の女の子とデートした話。気恥ずかしさと切なさと、取り返しのつかない誤謬を丸ごと呑み込んだ感じは、秀逸でした。
ところで、ニューヨークの炭鉱は、これは何? 雰囲気で脈絡はあるのかもしれないが、飛びすぎじゃないかよ、と笑ってしまった。大御所ともなると、短編なんか書き飛ばしちゃうのかぁ、と勘ぐりたくなりましたよ。