読了:中国行きのスロウ・ボート(村上春樹)

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

はまぞう、調子悪い? あとでもう一回検索してみよう。
村上春樹。大御所。私の中では村上龍と並んで「二大村上」と括られている。
その心は、”よく判らない”。何でこんなに人気があるのか、です。
食べて美味しくないわけじゃないけど、そんなにしてまで食べたいわけでもない、蟹や松茸みたいなもんか。
この短編集で心に残ったのは、中国人の女の子とデートした話。気恥ずかしさと切なさと、取り返しのつかない誤謬を丸ごと呑み込んだ感じは、秀逸でした。
ところで、ニューヨークの炭鉱は、これは何? 雰囲気で脈絡はあるのかもしれないが、飛びすぎじゃないかよ、と笑ってしまった。大御所ともなると、短編なんか書き飛ばしちゃうのかぁ、と勘ぐりたくなりましたよ。