出来あがり:机

机の脚を付替えました。
だいぶ安定が良くなり、少し面が高くなりました。
 
左が改修前で、右が改修後。大して変わりません。
これでは直したと主張し難いので、途中経過も載せます。

古い脚を外して、天板の表裏をひっくり返したところ。前の晩にこの状態まで作業しました。
独特の形の板が二枚。そうです、コーナー用のウッドラックをバラして、棚板を二枚つなげて机にしてあるのです。
さて、これから作るのですが、私が住んでいるのは賃貸の集合住宅。傷つけるわけにも、大きな音をたてるわけにもいきません。材料を買うホームセンターに工作室がありまして、騒音が気になる作業はそこでやっつけます。ここは電動工具も無料で使わせてくれます。
私のような者には大変有難い施設なのですが、この作業室‥‥変なおじさんが出没するのです‥‥。
何をするでもなく、作業服を着て入ってきて、他人が作業しているのをニコニコ眺め、あーでもないこーでもないと話し掛けてくるのです。
女がひとりで大物に取っ組んでいるのが珍しいのか、以前行ったときも付き纏われて辟易した覚えがあります。そんでちょっと邪険に扱ったら、無言で去って行ったのですが、その後どうしても小さい材料がひとつ足りない。
あちこち探した末、ふと思いついてゴミ箱を見たら、捨ててありました。彼が捨てたところを見たわけではありませんが、私の中ではかなり迷惑なジジィとラベリングしてあります。
で、今回もいました。前回は三年くらい前なので、向こうはこちらを覚えていないのか、ほけほけと近づいてきましたが、ハナからシカトさせていただきました。ええ、材料はしっかり見張っておきました。

自宅に戻って、脚を組んだところ。作業中なので、上下ひっくり返っています。五本ありますが、そのうちの一本です。細い角材は足元のほうに入る補強材です。
これから塗装します。
塗装剤で私のお気に入りは水性のステインです。色がつきつつ、木目が見えるように塗れます。これで塗れば安い白木もあっというまにウォルナットです。
ステインというのは本来は植物性油脂でして、油性なのです。本物は引火性があり、しかも発火温度が低いので、真夏なら使用した刷毛や布などは、水につけて置かなければ本当に火が点きます。薄めるにも専用のうすめ剤という油を使わなければなりません。
が、この水性のは非常に扱いやすいのです。薄めるのも水でいい。私は刷毛を使わず、小さく切った雑巾に直接つけて拭くように塗装します。目止め(下塗り)もしませんが、ベタ塗りよりムラも気になりません。というか、ムラも味に見える便利な塗料なのです。不透過ではこうはいきません。色を濃くしたければ、重ね塗りすればいい。
ちなみに今回、脚に使用した材料は2×4と呼ばれるもので、ホワイトウッドです。よくウッドデッキなんかの材料になるヤツです。三メートルで六百五十八円と、大変お買い得。机の脚ならこれ一本で全部取れます。補強に使った細い角材のほうが、よっぽど高くつきました。
塗料と買い足した細かい工具(目打ちとかコンベックス・やっと買ったよ‥‥)等々あわせて、総額四千円くらいでした。