コスメオタクになれない理由

私はアトピー持ちである。
今も買ったばかりの日焼け止めが肌に合わなくて、顔面がボロボロになっている。余計なものはつけないほうが調子は保てるのだが、紫外線の強い時期は日焼けしても同様に荒れるので、やっぱりUVケアは必要なのであった。
しかし低刺激と謳っている製品でも、合う合わないはある。刺激の強いものは論外としても、人によって何に反応するのか違うので、同じように肌の弱い他人が使って良かったからといって、自分も大丈夫とは限らない。だから他人のデータは、あまりあてにできない。
じゃあ、自分が何に反応するのか、把握しておけば良いんじゃないか、と考えたこともある。
最近の風潮なのか、化粧品の箱書きで全成分を表示しているものが増えてきた。薬局に行った際にでも試しに見てもらえれば判るが、細かい文字で五センチぐらいにわたって、カタカナの薬品名がビッシリ書いてある。その種類は化粧品全体でどれだけあるのか判らないが、どの成分がどれだけでどんな影響があるのか、ひとつひとつ抽出して検証するのは、個人の立場ではちょっと難しそうなぐらいはある。私は早々に匙を投げた。
やっぱり、使えるかどうかは自分の身体で試すほかない。試供品がある場合は良いが、大抵はお金を出して使ってみて、駄目だったら残りは破棄することになる。
そんな事情なので、高価な化粧品は買ってられない。
どんなにキレイに化粧しても、肌が荒れていると台無しだ。キメキメにすればするほど、みすぼらしさが増す。
お店で色とりどりの化粧品を眺めて胸をときめかせても、殆どのものは使えない。ガッカリだ。基礎化粧品は自作したりもするが、やっぱりラメとかパールも使ってみたい。格好良く目ヂカラも入れてみたいが、しかし瞼は特に弱いので、まったく使えない。
それに服装と化粧は適合していなくてはみっともない。コレは私の持論だが。ヒラヒラのフェミニンな格好をしたければ、可愛らしく化粧していないとおかしいし、セクシー路線なのにスッピンなのは興ざめだ。
除光液にまけるので、ネイルもできない。そもそも手荒れも酷いので、視線をそこに誘導するような、手指を目立たせる戦略は逆効果だ。


というわけで、私はいつもカジュアルな格好ばかりしている。
上昇志向がないからこんな格好してるんじゃないの。コレしか出来ないの。
な〜んてね。あっはっは。