読了:「シャングリ・ラ」(池上永一)

シャングリ・ラ

シャングリ・ラ

いや!
いきなり否定から始まりましたが、それというのも読みかけで前回、小憎らしいことを書いた私が間違っておったからですよ。
途中から突然俄然面白くなってきまして、あああ、もう細かいことはどうでもいいというくらい、キレもスピードも結構なお手前でございました。
これが映画ならB級。B級というと一段落ちる気味がありますが、変なお涙頂戴の大作ものよりずっと面白い。ギャグとエンターテイメントですよ。その中にほろりとくる人情もありますよ。私は大好きです。
いやぁ、大風呂敷広げたのに、キレイに畳めたねぇ。あっという間にしゅるしゅるしゅるっと、手品みたいだ。お見事。職人芸。