- 作者: 大原まり子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
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宇宙を股にかける戦争が起きた理由が、同じ宇宙を舞台とした十一篇の短編でもって、様々な角度から描かれる。
SFなんだけどもファンタジー色が強いというか、かなりソフトな設定やオチで、それでいてニヒルなのが大原さんらしい。
中でも「楽園の想いで」が好きだ。健康的でとてもしっくりくる。
気になったのは「ラヴ・チャイルド(チェリーとタイガー)」。まあ、こういうのは答えの出ないものだな、と。幸せならそれでいいんでない。
しかし、「シルフィーダ・ジュリア」のオチは‥‥ぇえ? という感じだった。ふむぅ、そうなのか。でも‥‥尻の据わりが悪くなる‥‥。