腹が減って仕方ない

生活サイクルが朝の方へ回転したせいなのか、はたまたまだ新生活に馴れてないから神経が緊張してて我知らず消耗しているからなのか、もしくはかつてない長距離通勤のストレスで神経性のものなのか、それともただの便乗‥‥もういいよ。
とにかくなんだか空腹感が抜けないのである。今日なんかお昼に仕出し弁当を腹いっぱい食べて三十分くらいで”なんか食べたいな”と思っている自分に気づき、どこかおかしいんじゃないかと危惧を抱いたほどである。
いや、頭のネジがどっか緩んでるんだろうってことは否定しない。でなきゃ、この年齢で単身(本当はふたりだが)わざわざ地方から首都圏に引っ越したりしない。
思うだけならともかく、本当にやっちゃったらバカ、というのは世の中には数々ある。殺人然り。ストーカー然り。真冬の稚内から大した装備も無しに徒歩で無期限の旅に出るのも然り。東京もんは北国の寒さを舐めてるな、と昨日のテレビを見ながら憤ったのだった。
今井さんの悪口はともかく”やっちゃダメ”を”やれない人”は幸福だろうか不幸だろうか、というのは愚問か。結果論でしか答えが出せないのに加えて、並行世界を覗き見る超常能力があるならともかく、選ばなかった道を体験してみるわけにはいかないのだからどっちがいいかなんて判らないじゃないか。
だからいいのだ。バカでもやっちゃったんだから仕方ない。私のやったことは現代社会では別に道徳的に許されないことでもないしな。江戸時代なら御法度だが。明治でもとんでもないアバズレだろうな。それこそ松子の道だ。まだ読んでないが。
別に上京したことに内心忸怩たる思いがあるわけではないが、とにかく空腹で哀しい気分になっているのである。