電車及び思考の停止

今朝いつも通りに駅に行ったら電車が止まってた。
振替輸送とかで白い紙切れを貰ったけど、他の何線に乗るべきなのか咄嗟に判らない。おもむろに検索をかけて他の路線を探し、出てきた線がJRなのか他の電鉄会社なのか、しばし黙考する。
起き抜けでまだカロリーを摂取していない頭をムリヤリ動かそうとするも、のろのろとのたうつばかりで前に進まない。
ええと。
固まったまま、改札の前でゆうに十分はボケッっとしていた。
ちょっと可哀想な人である。
ぼんやりと画面に出た駅名を眺めていたら、記憶の奥底からゆるゆると以前ユザワヤに行ったことが浮かび上がってきて、ああ、あれか、とやっと思い当たった。アレを逆方向に進めば着けるのか。
まるで可哀相な人である。
ようやく方向を決めて歩き始めたら、それは多くの人が当たり前のように選択するルートだったらしく、結果的にはぞろぞろと前の人についていけばほぼ迷う心配も必要もなかったのだった。
電車と一緒に思考も止まる、まったく可哀相な人である。
今日の遅刻の言い訳は、以上である。