突っ込んだ話をしよう

節約術の中でトイレの水を流す量を減らすというのは割と一般的だろう。水洗タンクの中に水を詰めたペットボトルやビール瓶を沈めておいたり、場合によっては小では五回に一回しか流さないというツワモノもいると聞く。
しかし、それもほどほどにしたほうがいい。トイレの水というのはある程度の水量を流さねば、徐々に排水経路が詰まってしまうからである。水量が足りないとトラップ内に尿が残る。すると尿素が石化して衛生陶器や汚水管に尿石が付着する。それが鍾乳石のように少しずつ成長するんである。
尿道結石と理屈は同じだ。
石というだけあって、これは相当硬い。そこらのお掃除ブラシでゴシゴシしたって取れやしない。市販のパイプ洗浄剤だって無理だ。掃除業者は尿石詰まりを解消するのに、専用の劇薬を使う。一種の発泡剤なんだが、これを便器に投入するとズゴゴゴズバン!バゴン!とすごい音がする。陶器が壊れるんじゃないかとヒヤヒヤするほどだ。
日々トイレを流すのをケチったばかりに業者を呼んで劇薬+高圧洗浄なんてことになったら、一度でン万円の出費である。その間はもちろんトイレは使えない。水道代とどっちが勿体無いだろう。


なんでこんなことを熱く語っているのかというと、職場のリフレッシュルームは仮設で男女兼用なんだが、用を足したあとに流さないヤツがいるのだ。この季節になるとナメクジが出るだけで充分なんだよ、この上、他人の排泄物なんか見たくないんだよ、ばかやろー!!