SFノススメ

あああ、夏への扉ねえぇ。
と、COCOさんの記事を読んでほっこりしたが、私は自分がSF者だとは思っていない。大体“SF者”という言葉自体、知ったのがごく最近だ。読むものもSFやファンタジーは基本的にとっつきやすいのでよく手にするが、正直その中でも、酔いそうな文章はエリザベス・ハント(+浅羽莢子)くらいの名手じゃなければ読めないヘタレである。
若かりし頃はお恥ずかしながら殻に閉じこもりっきりだったので、いわゆる同人などで趣味を共有するとかその世界を拡げる活動なんかはまったくしてこなかった。趣味を共有する友人もあまりいなかった。今ならコスプレとか手作り本とかすげぃ楽しそ〜ぅ、と思うのだが、惜しいことである。
それに面白本とは人づてに開拓していく部分が大きく、私のような依怙地な自力開拓ではおのずと限界が定まってくる。おそらく取りこぼしがかなりあるのだろう。そんなわけでSF者と名乗るにはちと自信が持てない。その点、今はネットさまさまであちこちの書評ブログ様には自己の不明を思い知らされつつ、興味をそそる本がザクザク出てくるのでウハウハである。本気で読むのが間に合わない。ひぃ。
しかし小説というのは大概が変な話、ホラ話なわけで、SF的要素を含むものは随分多い。それらも含めるなら裾野はかなり広大だ。オススメは? と誰かに訊かれたとしたら、そうだなぁ、と一拍置いて相手の趣味嗜好に想いを廻らし、これなら面白いと思うんじゃない、というものをチョイスすることが可能なぐらいは。
ええ、ところで私が不特定多数=最大公約数が面白いと思うであろうSFをあげるなら、

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)

コレですかね。ベタすぎますか、すみません。
もちっとSFらしく(?)というなら、ファーストコンタクトもので
緑の少女〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

緑の少女〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

緑の少女〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

緑の少女〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

このあたり、如何でしょう。蛙が嫌いな人には薦められないが、キャッチーだし(生物好きな人には特に)比較的読みやすいと思うんだがなぁ。


朝から仕事中に何やってんだ、私は。