今週に入ってから急に蚊に刺されまくっている。
ウチには私よりも体温が高く新陳代謝の活発な人体がもうひとつあるので、基本的に蚊はそちらへ行く。生ける蚊遣りである。だが今週の蚊は何故か私を刺したのだった。ちっ。
それにつけても南のほうの蚊は強いと前々から聞いてはいたが、本当に東北で慣れ親しんだものと同じシマカなのかと疑うほど力強い。甲高い蚊の羽音というのは、情けなく弱々しいさまの代名詞だと露ほども疑問に思わず三十年生きてきたのだが、こちらの蚊の鳴く声はふいに耳元で鳴ると「えええっ」と身構えるほどはっきりくっきりしている。
それに蚊に刺された後というのは、ツベルクリン反応みたいに皮膚の表面に水が溜まったようにぷっくりとする程度だと思っていたのだが、今回のヤツはなんかもっと根深い感じにその周囲が熱を持ってボッコリ腫れた。しかも痒いだけじゃなくピリピリした刺激を感じる。
ありえねー。刺された後に仕留めていなかったら、刺されたのは蚊じゃなかったんじゃないかと疑う勢いだ。この調子だと何回か刺されたらアナフィラキー起こしたり‥‥しないしない。