ひとひらの翳

あと五年で不惑か。果たしてそれまでに惑わぬようになれるのだろうか、いやなれない。


大仰な言葉の陰に別の真意は隠され、自らをも欺く。
欺瞞に目をつぶり、方便を受け入れ、誰をも心の底からは信じずこれからを生きていくのか。
出来ないことはないだろうが、気が重い。
顔で笑ってその陰で孤独に耐える人生は切ない。


都合良く利用されても当て馬でも、目をつぶって押し殺し知らん振りすれば済むと。
他人の気持ちなんか誰も気にかけない。自分ひとりで幸せにならなくては、やはり駄目なのだ。


確かに嘘ではなかったんだろう。ただプライバシーを無闇と他人に言わないように、自然に、一番肝心なことを言わなかっただけだ。
関係ないといえないこともない。考え方によるだろうけど、頑張れば。
言わなきゃ判らないことというのはたくさんある。多分、これからも。


あ、これが『なんか判っちゃっても追求しちゃダメ』ってヤツか。