DVD:スターシップ・トゥルーパーズ(監督:ポール・バーホーベン)

スターシップ・トゥルーパーズ [DVD]

スターシップ・トゥルーパーズ [DVD]

時は未来。人類は巨大昆虫型異生物“バグス”との宇宙戦を繰り広げていた。そんな中、ハイスクールを卒業したジョニー(キャスパー・ヴァン・ディーン)は、憧れの女の子にいいところを見せようと地球連邦軍に入隊。苛酷な訓練を受け、やがて戦場へと赴いていくが…。
映画化不可能とまで言われたロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』を『ロボコップ』『氷の微笑』などのポール・ヴァーホーヴェン監督が映画化。ただし原作では人間はモビルスーツに乗ってバグスと戦うのだが、ここではあくまでも旧態依然とした白兵戦をわざと展開させ、戦いそのものの愚鈍さと残酷さを悪趣味なまでに描き上げ、また主人公たちの青春ドラマもどこか軽薄に描くなど、徹底してアイロニーを際立たせているのが特色。フィル・ティペットによるバグスの特撮が素晴らしい。(的田也寸志

一見してポカーン。

「みんなでタトゥー彫ろうぜ!」
「ヒャッホゥ!」

屈託のないヤンキーノリが延々続く。突っ込みきれないほど間抜けすぎる展開、ご都合主義、折々に挟まれる地球連邦軍プロパガンダCM。なんちゅーマッチョ。なんちゅー単細胞。なんちゅーお気楽。なんちゅー安っぽさ。原作は未読だが、いくらハインラインでもなぁ。
しかしあとから監督がヨーロッパ系で云々という説明を聞いて初めて納得した。あー、反語表現なのね‥‥いろんな映画があるわぁ。とオバチャンらしく感心したのであった。