映画:2012(監督:ローランド・エメリッヒ)

わはは、いやぁ、凄かった。インディジョーンズのようなジェットコースタームービーである。
自動車に飛び乗って走る後ろから地面が津波のように持ち上がり迫ってくる。火山が噴火する場面に居合わせ、プロペラ機で無理矢理飛んだら地割れが起きて間一髪、ブーンと飛んでる脇の割れた断層から地下鉄が飛び出してくる。あざといくらいタイミングよく全ての破滅を目の当たりにしつつ、命からがら助かる主人公ご一行様。
破滅だ破壊だ世界の終わりなんだといいつつ、見たい場面を2時間弱にすべて押し込むとこうなるんだなぁというのがよく判る。物狂おしいほど娯楽に徹している。
しかしマヤの暦を根拠にしてインドで事が発覚しても、最後はやっぱりそっちに引き寄せられてしまうんだな。判り易いし据わりがいいのは確かだけれども、ひょっこり顔を出していいところを持ってかれると、身贔屓が過ぎて『この期に及んでまだそれか』と思ってしまうのは信仰のない日本人だからだろうか。