もくもくと・鍋敷き


ああでもないこうでもないといじくりまわしている時間が一番楽しい。頭の中で考えたことが実現可能なのか、イメージ通りにしっくりくるのか、実際に作り始める前にお遊びで図面を引いてみたり、素材や金具を配置してみたり。納得いくまで悩むのが工作の本体かもしれない。
などとうだうだする合い間に、ずっと作ろうと思っていた鍋敷きなんかを作る。キルティングの端布に、ダンボールを2枚重ねて仕込んで縫い合わせた。

ひとり飯にはひとり用土鍋が大活躍である。うどんやお粥はもちろん、煮物からグリーンカレーボルシチ、水餃子もなんでも鍋に放り込めば、コレ1個で事足りる。鍋のまま食べられるので洗い物が少なくて済むのもポイントが高い。実にしょっちゅう土鍋のお世話にはなっている。なのにうちにはいままで鍋敷きというものがなかった。これまでハンドタオルやフリーペーパーを折りたたんで代用してきた。それもこれも今日で終止符を打つのである。鍋の熱でトレイの表面にフリーペーパーの印刷が色写りするのも、もうおしまいだ。洗ってもなかなか落ちないからスチールウールで磨き落とさなくていいんだ。これからはこの専用鍋敷きがひび割れた土鍋を優しく受け止めてくれる。ひゃっほぅ。