映画:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(監督:ブラッド・バード)


ミッション:インポッシブルは1が微妙で2がよく判んなくて、3を観てなくて4である。今回は面白かったなぁ。IMAXで観たけど、これは凄いね。オープニングの導火線のところから映像のカッコよさに釘付けであった。
クレムリンからドバイ、ムンバイと世界中を股にかけ、お色気あり小道具あり失敗あり力技ありとスパイ物の基本をしっかりおさえているのに加え、いまドバイといえば高層ビル、そして昔ながらの砂嵐、インドではピカピカの煌びやかさに精力的な中年男性を配置してボリウッド的な演出と現代的なアレンジにも手抜かりない。それにしてもドバイの高層ビルのシーンは凄かったなぁ。やたら緊張感が漲っていると思ったら、スタントなしセットなしのオール本人現地ロケだったんだそうな。
チームプレイが生きていたのもよかったな。我らがサイモン・ペッグも大活躍だったのだけど、彼はどうも最近は邦画における竹中直人みたいな立ち位置になりつつあるような気がしていたのだが、この映画ではちょうどよい塩梅でコミカルさがアクセントになっていた。
コミカルといえば随所にちょっとした小ネタが効いていたのも楽しかった。もともとこのシリーズは『スパイ大作戦』の映画化だけど、テレビシリーズっぽさが出るというか、ちょっとしたことなんだけどああいう遊び心って雰囲気を作るなぁ。
帰りにそういや大昔に吹奏楽でこれのテーマソングをやったことがあるな、とどうでもいいことを思い出した。私のパートは地味なトロンボーンだったので、低音部のベッベッベベ♪を血管が切れそうな勢いで大音量で吹き続けたのはいい思い出だ。