説明付の愚痴

仕事がたてこんできた。今回は瞬間最大風速の大きい突風のようなもので、長い雨季のようなものではない。しとしとといつまでも降り続け累積が溜まっていくのもキツイが、今回の場合は台風の強風圏に複葉機で突っこめー! である。トホホ。コーヒーを淹れてから両の手のひらをこすり合わせ、どの手順で片付けるべきか頭の中で段取りを考える。
80枚超の図面のすべてに手を入れて体裁を整え耳を揃えて提出するのと、8枚の図面を建築図から既存図まで描いて次の工程に投げるのと、5枚の建築図をトレースするのと、90枚の図面をこれまた手を入れて云々を、自分が担当する現場をみながら来週ぐらいまであげるだけなのだが、枚数があるのでそれなりにかかる。
何も考えずに飛び込んでも時間をかければいつかは出来上がるし、たいていはそれで済む。しかし今回はちょっと効率を考えねば間に合わない。数字だけ見ても業界外の方にはよく判らないだろうが、なんにしろこれだけ数が揃えばうつろな目を明後日の方向に向けながら乾いた笑いが出る程度には手間隙がかかるのである。単価が安いのでこんなのを数をこなすしかないのだ。
もう少し判りやすく状況を説明すると、まずイマドキのCADは操作が非常に簡単になっているので、おっさんだろうがおばさんだろうが3日も触れば線は引けるようになるんだというところからはじまる。50代でもこの職業である限りCADできませーん、というのはかなりの少数派である。10年前の50代といまの50代はパソコン操作に対する抵抗も違うしね。そんなわけで誰だって普通に作図する分には他人に指示するより自分で描いたほうが早い。てことはつまり、わざわざ私に振ってくるのは「これは自分でやりたくねー」と思うような内容や分量の作業なんである。以上の条件からご賢察いただければ幸いである。精神論は好きじゃないけど最後は気力の勝負だよ。下流はツライ。
というわけで仕事します。