神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃

観なければなるまい、というわけで観てきた。
1683年、第二次ウィーン包囲である。えーと、三十年戦争で疲弊したオーストリアオスマントルコが侵攻しようとしたのである。このへんのハプスブルク家だとかウィーンだとかフランスとの競合だとかオスマンが攻めてきたぞーッとか、入り乱れすぎ&因縁が尾を引きすぎで把握しきれない。とにかくキリスト世界の存亡の危機だったらしい。

ポスターはポーランドの有翼騎兵である。フサリアともいう。華美を極めた重装騎兵が槍を構えて突撃する。このころの軍隊の花形である。鞍に付けた羽は騒音をたてて敵を脅かす効果があったとか。現代の暴走族と違うのは、エリート中のエリートだったということか。
そんなこんな楽しみにしていたのだが、映画の作りはなんとも商売っ気がなく盛り上がりに欠け、そうかと思えばオカルト寄りだったりで何がしたいのかよく判らなかった。オーストリア宮廷の面々が情けないことだけはビンビン伝わってきた。