爽やかな休み明け

ゴールデンウィーク? なにそれ美味しいの? という4日間であった。この物件が片付いたら平日に休みをとってひとりで生命の洗濯をすることにしよう。このところ、どっか遠くへ逃避したくてたまらない。行ったきり戻ってきたくない。
そういえばスキューバダイビングをやってみたかったんだった、と急に思い出し、確か免許がいるんだよな、と職場のパソコンで検索してみた。そしたらやっぱり座学の講習と実地の実習を何時間かずつ受けねばならないらしい。ぽっと南の島に行ってその場で潜ることはできないのだな。
わりと泳ぐのが好きである。子供のころにスイミングスクールに通っていたので速くはないがひと通りの泳ぎはできる。水面をバシャバシャ進むよりも、水の底に潜って水面を見上げるのが好きだった。肺の中の空気を吐きだすと、動かなくても沈むことができる。魚でいうところの浮き袋が進化して肺になったんだっけ。エラ呼吸だったのが全く関係のない器官で呼吸するようになるとは、どこをどう頑張ったらそんなふうに進化するのかよく判らない。
水温があたたかいと、あまり息継ぎしなくても泳げるのは何故だろう。そんな日は明るい水の中でプールの端から端まで余裕で泳げた。浅く深くうねりぐるりと回転する。水中には空気中とは違う自由があった。こんなに懐かしいのはたぶん水中にはしがらみがなくて、空気中は現実そのものだからだろうな。ああ、仕事したくねぇ。