何事も毅然と対処


朝起きたらびょうびょうと風がなっていたので、仕事に行く気をなくして二度寝した。駅まで歩いて三十分である。外の様子を見るに傘も役に立ちそうにないし合羽も持ってないのに、この暴風雨をどうやって越えて行けと。アホくさ。
多分、十年前なら頑張って普通に出勤しただろう。暴風雨といっても、風に飛ばされた看板や瓦にでも当たらない限り、所詮ずぶ濡れになるだけである。職場に辿り着くのは可能だろう。しかしもう無理をするのはたくさんなんである。台風なんだから、少し待てばおさまる。私が一時間やそこら遅れたからって、どうってことない。
早い話が外に出たくなかったんである。
職場には「出られません」ときっぱり断りの電話を入れ、のんびり目玉焼きの朝ごはんを食べてから、堂々と一時間半遅れで出勤した。