気難しい話


2ちゃん用語というのがある。いまは馴れてきたのでさほどでもないが、数年前までは毛嫌いしてた。自分の記事へのコメントに2ちゃん用語を使われるのも厭だった。あ、いまはそうでもないっすよ。ほどほどなら。
ネットを始めたばかりの10年位前に、2ちゃんねるのどこを見たのか覚えてないが、エライ殺伐とした雰囲気に触れて辟易して以来、苦手意識がある。2ちゃんは怖いもの。見ず知らずの人のひとことをあげつらって人格攻撃しちゃうような気持ちの悪いもの。そういう悪しきイメージであった。電車男が流行ってから、人にもいろんな人がいるように、2ちゃんにもいろいろあるんだなとだんだん認識できてきた。個人的にはそういう流れで容認できるようになってきたのかな、と考えていたんだが、ふともっと単純な話なんじゃないかと思い直したのだった。
私自身はあまりその場が好きじゃなかったので、興味を持たずなるべく触れないようにしてきた。最近はまとめサイトならよく見てるけど。まあ、いうなれば素人である。そこにいきなり2ちゃん用語を使われると、ただ単に『よく判んないオヤジギャグみたいなことを言われてもなー』とシラケるだけなんじゃないかと。
空気を共有している人たちなら無条件で楽しめるのかも知れんが、その文化を知らない人間にとっては何が面白いのか判らないことってある。例えば普通の男の人にちょっと凝ったデザインのキラキラした小物を『マジョリカ系』とか言っても通じないだろ。知ってる人なら雰囲気を汲んで『ああ〜』と言ってくれたりもするかもしれんけど。海っぱたにある遊園地について『ヒンジが〜』『塩害仕様で〜』つっても、同じ業界の人なら笑い出すけどそうじゃない人は何が楽しいのってことになる。画像のガッチャマンのコスが顔つきまで似てて秀逸だと言っても、観てない人には判らない。マンガを読まない人に前髪で片目隠してみせて『マヤ!』とかやって咳き込んでみせても面白くないのと同じ。ってずいぶん例えが古いな‥‥。
その人の趣味は趣味で構わんけど、2ちゃんに普段から親しんでない人に2ちゃん用語を使っても、たとえ意味は通じても別に面白くない。それだけのことなんじゃないか。なんか感じてた違和感はそういうことだったんだな。
ついでに私の家にはテレビもないので、最近の芸人のマネをされても一ミリも面白くない。コレは意外と本人が困ることがある‥‥。