週末日記

疲れ目のようで目の周りがじっとり重い。いくら寝ても眠くてだるいのは、もしかしたら肩の凝りすぎで頭に血が回っていないのかもしれない。そんなことをつらつら考えつつ、行ったのはマッサージではなく美容院なのだった。
前回お願いしたときに、そろそろパーマもいいですね、最近もちがよくてダメージが出にくいエアウェーブというのがあってですね、という営業トークに乗っかって風でかけるパーマというものをかけてみた。こういうのはわりと面白がってほいほいと試してしまうほうである。いずれにせよ、髪は伸びるのだ。前髪どうしますかー、と聞かれて、いっちゃってくださいと答えると、思い切りよく眉毛の上方でぱっつんと切られる。
美容院の鏡の中をしげしげと覗きこむと、年齢相応の顔が見返してくる。それを縁取るほわほわパーマに前髪ぱっつん。いまこういう髪型をしてるってことは、きっと50になってもやってるんだろうな。まるきり同じ髪型をという意味ではなく、むしろ今のように伸ばしたり切ったりそのときどきで気分を変えるように次々と変えていくやり方を。
思えば私が物心ついてからの母の髪型はずっとショートの長さにパーマを当てたものだった。近所の母と同年代の小母さんたちもご同様で、あの頃のいわゆる主婦らしい髪型のひとつだったんだろう。サザエさんバカボンのママのような。母の前の世代だとどんな感じだったのだろう。セミロングくらいの長さを後ろに一本結びかな。その前は丸髷だろうか。
いまはそういう定型はあるのだろうか。人によって定番はあるとしても、主婦といわれて思い浮かぶ髪型はあまりなさそうだ。逆にギャルといわれたら色を抜いた長い茶髪をくるくる巻いているという定型は目に浮かぶけど。