すっぽん食べた:辻むら

恒例となりつつある誕生日の大盤振る舞い。今年はすっぽんである。

お邪魔したのは浅草寺のほど近くにある『辻むら』さん。

席へ座ってまず出てきたのが、つきだしの蟹と冬瓜の冷たい煮物。

間を置かずに真っ赤な生き血とあん肝。生き血はグレープフルーツジュースのようなもので割ってあって、さらさらと爽やかで飲みやすかった。

そして肝各種の刺身。初めて食べたのだが、すっぽんというのは2〜3人前でまるまる1匹分出てくるものらしく、今回はオスだったので白いのが精巣です、とのことだった。これが1匹分の内臓である。赤いのは心臓だろうか。黒いのは胆嚢で、噛むと相当苦いからそのまま呑み込むように言われたのだが、口の中に入れて噛まずに舌の上で転がしてみたら、それだけでじわりと苦かった。

そして唐揚げ。細かい骨が入っているが、身がしこしことして美味しい。

真打の鍋。

こんな状態で出てきて、底のほうを掬ってみると甲羅が丸ごと沈んでいた。他にもどこの部位か判らないぶつ切りがごろごろ入っている。

沸いたら野菜を投入する。

ひゃっほう。

すっぽんって甲羅の端っこまでぷるぷるなゼラチン質なんだなぁ。割って食べるようにとのことだったのでその通りにしたが、縁起ものでもあるらしく甲羅だけきれいに洗って持って帰る人もいるんだとか。
〆の雑炊。美味いんだ、これがまた。

ご馳走様でした。
すっぽんの濃厚なお味を堪能し、外に出ると五重塔が発光していた。かっちょいいなぁ。

まだ早い時間だったのでライトアップされた浅草寺をぶらぶらしつつ、駅へ向かう途中で神谷バーを見つけたので入ってみる。

ここはベタに電氣ブランを頼んでおく。

帰り道、改札内のタルト屋さんでフルーツタルトを購入し、誕生日のスケジュールは完了である。

今年もありがとう。