映画:アウトレイジ(監督:北野武)

湿っぽさのないコロシの映画であった。コツンとこづいたら、それが連鎖してどんどんオオゴトになっていき、あちこち引き倒しながら最後は大木まで倒してしまうピタゴラスイッチみたいな話である。話の転がり方を楽しむところが、ああ、映画だな、という気がする。ヤクザというのは行き過ぎた大仰な言動をとらせやすい、ストーリーを作る側からしたら動かしやすい素材なんだろうな。
実はたけしの映画を初めて観たのだが、かねてより暴力の描写が物凄く痛そうであるとは聞いていた。うわさに違わず、観ながら『うひいぃぃぃ!』と頭を抱えるくらい痛そうであったことよ。(びくびく)