映画:バルフィ!人生に唄えば(監督:アヌラーグ・バス)

美しい山間の町ダージリンで、耳が不自由なバルフィはしかし、横溢する遊び心をふんだんに撒き散らしつつ明るく生きていた。ちょっといいお家に育った美人のシャンティはハンサムな婚約者がいたけど、平凡な生活がつまらない。そのふたりが出会って恋をして、でも現実には勝てずにシャンティは予定通り婚約者と結婚。一方、バルフィと幼馴染のジルミルは自閉症で、両親には愛されなかったものの祖父とばあやには大事にされて育った。だが資産家の祖父が亡くなって状況が変化する。
道具立てから仕方ないのかもしれないが、あざとさは否めない。いちいちナレーションでこう感じろと誘導されるのが興ざめでもあった。
時系列を入れ替えてこうなったのにはこういう理由があって、という構成はよく出来ていて面白かった。ジルミル役の女優さんは指先まで神経のいき渡った演技が凄かったな。