風呂に入れるようになった

近況を書こうとすると体調報告になって久しいが、また体調の話である。
なんとスムーズに入浴できるようになった。読み返してみると去年の11月に『絶賛増量中(2015年11月11日(Wed))』で風呂に入るのが億劫な話を書いた。それからも湯船に浸かるたびに無理矢理洗われる野良犬のような気分になっていたのが、先々週くらいから急に気持ちよくなってきたのである。その間に何があったのかというと、また首がコキッとなって整体に通い始め、それを機に真面目に毎日ストレッチをするようになったことだろうか。関係ないけど整体でついでに腱鞘炎の相談をしたら、右手の筋に電気を通され、ビリビリするたびに中指が勝手にピクピクと曲がっていくのを体験して、(解剖カエルってこんな感じなんだな)と共感を覚えた。
ストレッチなんて効くのか効かないのか判らないと若い頃は思っていたものだが、衰えてすっかり固まった身体を伸ばすにはリハビリのような覚悟が必要だった。メリメリと音を立てそうな筋を伸ばし、苦痛のあまり鬼瓦のような顔になって息も絶え絶えになりつつうんうん唸った甲斐があってか、前屈で手先で爪先を掴めるようになった。マジ痛いし、ひとつひとつの動作の間に息をつく間を入れないと苦しいし、ストレッチするだけで体温がガッと上がって汗が噴き出してくる。どんだけ弱ってるのか。
3年くらい前に背中の真ん中にホッカイロを当てても温かさを感じないというのは気づいていたのだけど、もともと背中は鈍いし温点もまばらでちょうど感じない場所なのかな、などと呑気に考えていた。胃の裏側あたりである。ところがここにきて急にその場所がチリチリしたかと思うと、触感が戻ってきたのである。それとともに急に胃が引っくり返りそうになってその場でえずいた。あれ、なんか久しぶりすぎて新鮮な感覚なんだけど、もしかしてひょっとしてこれは胃もたれというやつか。仕事がキツくてもあんまり胃痛や胃もたれなどしない図太いほうだと思っていたのだが、そうではなくて悪くなっているのを通り越して感覚が鈍磨していただけだったらしい。わぁ。年単位で凝り固まって麻痺してても復活するもんなんだな。吃驚だ。基本的なつくりが頑丈なんだろうな。
整体・ストレッチのほかにも食事療法やら睡眠時間を多くとったり酒を控えたり禁煙したり、いろいろやりすぎてて正直何が効いているのかはよく判らない。あとは内臓をなるべく休ませることくらいしか思いつかない。よし、晩飯を抜くか。でもコーヒーは飲ませて。これ以上、身体に悪い嗜好品を排除したら気が狂う。