映画:ブレット・トレイン

そういえば映画も見た。トンデモ日本が楽しいってことでそれを見に行ったのだが、ピタゴラスイッチのように転がる話が上手くできていて、あれ、この手のアクションってたいていストーリーがおバカなもんだけどちゃんとしてるな? と思ったら原作が伊坂幸太郎さんだったのだな。あー、なるほどこういう話を書かせたら右に出るものはいないわ。


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モブも凝っていて、いわゆるラノベ・アニメ文化のキャラを実写化したらこうなるコスプレ要員を背景にもってくるなど、いまのハリウッドの流れもネタにしているのかな。昔は「日本人」の記号といえばパツンパツンのスーツに七三分け眼鏡出っ歯で首からカメラを提げて微笑んでいる男だったが、いまはピンクに染めた長いツインテールにエセ制服っぽいプリーツの入ったミニスカでぺたんこ靴の若い女なんだな。
ナンカスゴイ新幹線が駆け抜けるのは都会から田舎、サイバーパンク、ヤクザ、サムライ、ゲイシャとめくるめく日本ファンタジーの集大成である。そこに人種差別ネタをぶちこみ世界地域ネタをまぶして親子関係をふりかけ、ないのは恋愛要素くらいなものでもうなにがなにやらしっちゃかめっちゃかで、大変楽しく堪能した。
それにしても真田広之氏がノリノリである