- 作者: 酒見賢一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1993/04/25
- メディア: 文庫
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前半部分は宮女に志願した銀河が僻地の故郷から後宮に到着し、宮女見習となって色々薫陶を受ける形式で舞台装置の説明が繰り広げられる。お話は後半になって展開するのだが、なんとも人間臭く情けない与太話である。でも嫌いじゃないわ。
舞台が後宮なだけに内容も内容なのだが、妙に硬いというかしらばっくれたような文体で厭らしくないどころか、妙なおかしみがある。それに実は案外純愛物語でもあるのだ。
あっさり読めて楽しかった。