そりゃ天国はぬるま湯だろう

久しぶりの残業明けで、覿面に眠い。
歌い踊って疲れたら昼寝して、誰もがいつまでも若い姿のまま、苦しみも怒りもない天国や極楽って、最初はいいけど長くいたらつまんないだろうな、というのは楽な時代のひっくり返った考えなんだろう。
ぬるま湯に浸りたいというのが切実な願いだったとしたら、かつては今より生が過酷だったのかもしれない。生きるために必要な手間が生活であり、それをやめることは食べるのを一日休むことと意味的には近かったんじゃないか。
そういう背景だと、労働を禁じる安息日ってどういう意味合いがあったんかな。
出来合いのものを横から掻っ攫うのは盗人で、まともな人間は自分で手間をかけて作るもの。貴族様じゃあるまいし、他人から買うのもあんまりまともな生活じゃない、という空気があったとしても不思議じゃない気がする。