暇なのでポエムを書いてみた

日常生活とは関係なく、いやそりゃまったく関係ないことはないだろうが、問題にならないような些細なきっかけの組み合わせで妄想の土手が一部決壊するらしい。


自分から幸せになろうとしてくれなければ困る。
そう思う端から、じわじわと寂しさが滲み出してくる。血抜きしているレバーのように。
それとこれとは別というのは簡単だが、しかしこれでは私は自ら幸せになろうとしていないということだろうか。
指を触れれば確かめられそうなくらい物体のような確固たる寂しさがある。
地面から生えた巌のように頑として居座り続ける。押しても引いても退けられない。
人には人の都合があり言い分があるのだ。同じように自分は自分の都合や言い分を優先させれば良いではないか。
人のことより自分のこと。それが現実ってものだ。自分が望むことは自分で手に入れ自己完結すればいい。人に何かを求めること自体が迷いの元なのだ。
私には幸せになろうとしない人を引っ張り上げる力はなかった。同じことだ。
いちいち過剰に代償を求められるような被害妄想が頭の中を蝿になって飛び回る。
どれだけ血を流そうがそれは私にとっての価値でしかない以上、ただ猟奇的なだけの悪趣味で無意味なことだ。無理強いされたわけじゃないのだ、厭ならしなきゃいい。それなら何故そうしたのか。
そして私の手元には何も残らない。
また影を落とす物体の硬度が増す。上手く残している人もいるのに。
この寂しさは、落胆という名なのかもしれない。
己の力なさ故の、何処にもぶつけようのない遣る瀬無さ。
それなら仕方ない。背負いきれなくなったら潰れるだけだ。