悩めるホットサンドメーカー - とは云ふものヽお前ではなし

年に数度ほどだが、ホットサンドメーカーが欲しくなる。
クロックムッシュとかフレンチトーストの類が好きである。というか、何故だかパンが好きで、サンドイッチも大好きで、とろけるチーズも好きなんである。行き着く先は決まっている。
しかし物を増やすのが嫌いなこの私、たこ焼き器やカキ氷製造器やホットサンドメーカーのように、つぶしの利かない一点突破型の器具を買うのが厭なんである。使うとき以外は無用の長物で、そんなにしょっちゅう使うわけでもなく、しかも嵩張る。この場合、問題なのは値段の高低ではない。
コーヒーメーカーや炊飯器や風呂桶や洗濯機くらい頻繁に使うものなら、それ専用の器具があっても構わないし、むしろ生活必需品であると思う。微妙なラインは土鍋だ。私は鍋好きなので夏でもひとりキムチ鍋を賑々しく挙行したりすることがある。ましてや冬場など、鍋からお粥からうどんまで幅広く週に一度くらい使ってしまうほどの土鍋ラブである。だからあってもいいと判断できる。もうひとつの微妙なラインはフードプロセッサだ。しかしこれば顎の手術後に流動食から刻み食まで段階を踏むため必要に迫られて買ったものなので、それがなければ今でも玉葱は手動で刻んでハンバーグを作っていたと思う。あれば便利なのでいまでもたまに使っている。ちなみにウチにはピーラーはあるがスライサーはない。
しかしホットサンドメーカーはどうだ。使うだろうか。年に数度ほど『あればいいな』と思うくらいだから買ったほうがいいのか。悩めるところである。