模造 虫入り琥珀

今度の文フリで出す同人誌のテーマが『蟲』だというので、前からやってみたかったレジンで虫入り琥珀の模造品を作ってみた。やってみたら色味を出すのがひと苦労で、琥珀というよりあの焼酎の銘柄みたいな名前の飴玉のようになったのだった。

蟲の種類は11種類。数が半端なのは適当に描いたからで、意味も他意もない。
これを5/6(日)の文フリで本のおまけにつける予定である。数は50個以上あるのだけど、モノが蟲だけにヴィジュアルが苦手な方もおられるかもしれないので、お買い上げくださった方にはご自由にお持ちくださいということにしようと思う。


今回は絵柄を印刷した透明シートをレジンに封入するのが目標である。
材料は次の通り。

  • 油粘土
  • 型取り用シリコン
  • クリスタルレジン
  • OHPシート
  • アクリル絵の具
  • ネイルトップコート


油粘土で作った土台にシリコンを流し込み、埃除けに箱に入れて一晩寝かせる。



シリコンの粘性を甘く見ていたため、油粘土に開けた小さな穴はまったくの無駄になったのだった。あと、けっこう気泡が入って型も若干凸凹になってしまった。しかし使えないほどではなかったので、気を取り直して着色したレジンを型の半分だけ流し込み、3時間ほど待つ。残りのレジンは容器にラップをかけて冷凍庫へ入れておくと、硬化を遅らせることが出来る。待つ間に中に仕込む絵を作成する。

インクジェットで印刷できるOHPシートを使ったのだが、これが案外厚みがあるものなのだな。比重がクリスタルレジンよりも重いらしく、型に流し込んですぐに投入すると固まるうちに底へ沈んでいってしまう。そのため中間層に浮かべたい場合は、先にレジンを型の半分がた流し込んでおいて、半ば固まりかけの粘度が上がった頃合に残りのレジンとフィルムを投入するといいようだ。印刷したインクが滲まないかどうかも心配だったのだけど、これはやってみたらまったくの杞憂であった。きちんと乾かせばアクリル絵の具で直接絵を描いて封入しても大丈夫なんじゃなかろうか。今度やってみよう。他の樹脂素材では試したことないから判らんけどね。

印刷したらきちんと乾かして切り取る。封入したあとで案外フィルムの切り口が見えるので、絵柄ギリギリに切り取ったほうがいいようだ。
先に流し込んだレジンがねっとりしたところへフィルムを乗せ、冷凍庫へ入れておいた残りのレジンをドライヤーで解凍して流し込む。

また埃除けに箱に入れて、今度は完全硬化まで24時間待つ。気温によって硬化にかかる時間は変動するらしい。早めに取り出すと微妙に柔らかく、ゆっくり力をかけるとぐにょんと曲げることが出来るので、それはそれで工夫すれば立体的な形が作れる気がする。今度やってみy(ry
型から取り出してみると、手作りの型ではシリコンの表面が平滑ではないため、レジンの表面も曇ってしまう。

これはこれでおもしr(ry、今回はつるっとさせたいのでバリを取ったらトップコートを塗る。バリ取りのついでにリューターで穴を開けておくと、そこに爪楊枝を突っ込んで持ち手にすることができて便利。

こうして乾いたら出来上がりである。手持ちのネックレスと合わせてみた。

うむ、違和感がない。
硬化する前のレジンはドライヤーなどで温めると粘性が下がるので気泡が抜けやすくなるのだが、今回は多少不純物が入っていたほうがソレっぽいので敢えて手を加えなかった。断じて手を抜いたからではないのである。