仕事は基本的に辞めたいものだ

年が明けてから細かい仕事になりそうでならない依頼がぽつぽつ舞い込む。実際に仕事に繋がるかというと条件が微妙でほぼお断りになるのだが、これはアレだなぁ、業界の人手不足が深刻化してるってことなんではなかろうか。日本の商取引は信用で成り立っている部分が大きい。会社組織である程度の金額を動かすとなると「お願いしたい」と言われて委細構わずホイホイ受けるわけではない。人員も無尽蔵ではないし、条件が合わなければ意外とお断りするもんなんである。断れない筋の依頼は社内で適した部所に回すという必殺たらい回しになる。

そういう細かい話が妙に増えてきている印象なのだが、いままではあった受け手がいなくなって宙に浮いちゃってる案件が溢れ出しているのか。不景気とコロナで小さいところが廃業しちゃってるのかもな。もしくは人員その他の体力がなくなってこなせなくなっているか。これはウチもだけどな。以前は工事といえば「金と手間さえかければ何でもできる」と言ったものだが、最近はそれに「技術者がいれば」も入るようになってきたな。

氷河期のはしりだった新卒当時、ものの見事に就職に失敗した経験から喰いっぱぐれない手に職のある技術者になろうと方向転換したものだが、今は昔だな。思えば遠くへ来たもんだ。私程度でも重宝してもらえるんだからこの業界の人手不足は深刻だ。旧来のニートいわく「働いたら負け」という場合に想定されるキツい要素を詰め込んだ職種のせいか、なり手は非常に少ない。ガウディの展覧会にはいっぱい集まるけど、それを現実にする仕事はキツいから厭なんだよね。わかるぅー。私も厭だぁー。