中綿のコートを買った。仙台で着ていたコートは元を取りすぎるほど充分着倒したので、世代交代である。ちなみに見た目はダウンっぽいのだが、原材料名のところにはひとことも羽毛の文字は入っていない。
売っていた三色のうちミルクココアのようなちょっと珍しい濃さの茶色があったのでそれにしようかと思ったのだが、お店で着てみたら吃驚するほど似合わない。仕方無しに無彩色のものにしたのだが、買う前に羽織ってみるもんだな。アレを買っちゃってたら本当に後でガッカリしただろう。ああ、驚いた。あんなに似合わない茶色があるなんて。
そして家に帰って着てみてから気がついたのだが、ポケットがない。これでは寒いときに手を突っ込む場所がないではないか。一難去ってまた一難。買ったばかりだというのに結局気分が萎んでしまった。
それでもせっかくなので今日はおニューのコートで出勤しつつ、未練がましくポケットがついていればあるあたりをごそごそ探っていたら、なにか細い金具がついている。生地と同色なので買ったときには気がつかなかったが‥‥何かサプライズが？！
よくよく見たらダウンもどきの縫い目に沿って細いファスナーがついていて、なんのことはない、それがポケットだった。
ああ、よかった。これで手を突っ込んで闊歩できる。コートとドラえもんにはポッケがなくちゃ。
