しこり手術翌日

昨夜は手術の動揺から同居人をアテにシクシク泣いていたのだが、一夜明ければ気を取り直して仕事である。
しかし眠い。ちょっと深い傷ができると、野性味あふれる私の身体は途端に休息を要求する。眠いハラヘッタちょっと微熱‥‥要するに回復するのにエネルギーを回すから少し動かず休ませろ、というわけだ。判りやすい。しかしそうは問屋が卸さない。社会人というのは不自然なイキモノなのだ。
御託はともかく、今日は朝から消毒に行き、ガーゼを替えてもらった。
もう一日濡らさないでね、ということだったので、これで二日間風呂に入れない頭も顔も洗えない。ということは、化粧も落とせないわけだ。私は肌が弱いのでクレンジングシートの類は使えない。化粧を落とさず二日以上過ごすのは論外である。
手術当日は初めから諦めてスッピンで一日過ごしたのだが、あれ、今日は病院から出たらすぐ化粧して出勤しようと思っていたけど、落とせないということはできないのか。
‥‥まあいいか。そんな超絶技巧をこらしているわけでなし、化粧なぞしてもしなくても大して変わらん。誰も見てないしな。