あなたの座右の銘は何ですか

なんとなく実録ワーキングプア、だった頃を思い出してちょっと物哀しくなった。
今でもお金はないが、ひとつの仕事だけで家賃を払って食べていけるから、ただの貧乏である。少しは好きなことをする時間もお金もあるし。
しかし貧乏性というのは、なかなか改まらないものである。
本当に金がないときは、物を持たないほうがいい。維持するのに逆に手間と空間とお金が掛かるからである。手間が掛かるということは、機会損失があるということだ。空間だって占有するならタダじゃない。本当に自分の人生に残しておきたいものならそれでもいいがな。趣味というのはそういうものだし。
最初はそれが判らなくて何でもとっておいたりしがみついたりしていたが、あるときふと厭になって仕事をやめて物を捨て狭い部屋に引越した。乗っていた車も廃車にした。でも何とかなった。
今でも私は物を捨てるについては、思い切りが良い方だと思う。諸行無常が私の座右の銘かもしれない。悟りきった達観ではなく、ただの貧乏性が行き着いた先なんである。