白髪

ついこないだ、白髪が二、三本出てきたね、と言われた。
白髪ぐらい出てもまったくおかしくない年齢である。だいたい若白髪という言葉もあるように、十代から出る人は出るんである。加齢は徐々に進んでいくものなのであまり自覚はないが、考えてみれば私の年齢なら白髪どころか早い人なら閉経すらあり得る。ちょっと無理すれば「ただの過労」で「寝てれば治る」では済まず、なにかしら内科的な病名が付いて通院内服する羽目に陥るし、ダイエットしてもなかなか痩せないし、徹夜で遊ぶなんてとんでもない。夜は寝るものである。*1
だから少しくらい白髪が出てきたところで「もうそんなトシ?! ショック!!」ということはないのだが、これから先ずっと白髪染めをするのかと思うとうんざりである。*2
母は恐ろしいほど白髪が出ない質で、現在は還暦を過ぎているが頭髪に白いものはほぼない。しかし顔や身体は極めて年相応であり、美容院に行くたびに「キレイに染めてますねぇ」と感心されるらしい。実際はひとつも染めてなんかいないのだが。
私の髪質はそんな母に似たと思っていたので、おそらく白髪染めとは縁がないだろうな、と勝手に高をくくっていたのだ。こりゃ楽チンでいいわ、と。
だってさー、カラーリングってどれくらいの頻度でやらなきゃならないの。二ヶ月も放っておいたら結構目立つのか。
長髪にデジパーなのをいいことに、最後に美容院へ行ったのは実に五ヶ月前である。そんな私が二ヶ月にいっぺんカラーリング?
悪い冗談である。
まあ、今はまだ白いものが二、三本程度なので放置しているが。

*1:もっとも、私は虚弱なので若いころからオールなんかしたことないが。

*2:白髪染めをしない、という選択は今のところしない。均一に真っ白になるか、うまく白い部分がかたまってメッシュ状になれば、考えないこともない。