お願い追加

人との距離のとり方というのは人によって千差万別、人の数だけグラデーションになっている。まあ、好きな人とは短い距離を望むし、嫌いな人とはできるだけ離れたいと願う人が多いのもあって、好悪のベクトルともごっちゃになってしまいがちなのがややこしいが。
とにかく人によって違うのである。
私は実のところどちらかというとなんて生易しいものではなく、人と接するのがかなり苦手であった。昔はもっと酷くて、ごく少数の親しい友人を除いて、他人を寄せ付けなかった。いまは頑張ってコレである。だんだん人と話せるようになって、その楽しみも覚え、そんな自分が実は少し嬉しかったりもする。これが私のスペックである。世間一般の基準からは少々外れていると自覚もしている。


昨日お願いしたことがネチケットだと主張するつもりはない。私にはいろいろ弱点も多いが、そこまで腰抜けにはなりたくない。
私が苦手なことでも、他の人にとっては楽しいことかもしれないのだ。
ということは、「守られて当然のエチケット」であると主張することは、自分の弱さを隠して他人の楽しみを潰すことを是としているのと同じだ。自らの脳内で編み出したありもしない世間をたてにとって、自分を基準に他人の言動を規制しようとするなんて傲慢だし滑稽だ。それってただ「ごめん、それ苦手だから止めて」と言えないだけなんじゃないの。弱みを曝す勇気がなくて、自分が悪者になりたくないだけじゃないか。
人間同士、理屈じゃねぇのだ。画一的に「これはこうである」なんて、数学の証明じゃないんだから言えるもんではない。生きている限り、ケースバイケースで対処していくほかないのだ。
我を通そうとするなら、痛みも引き受けねばフェアじゃない。他人の言動を変えて欲しかったら、理由を説明しつつこうしてくださいと頭を下げてお願いするのがスジである、と私は思う。それが通らなければ、闘うか諦めるか逃げるか自分で決めればいいし、その前にそんな悪魔みたいな人はそうはいない‥‥たまにいるけどな。


というわけで、皆様のご好意に甘えるしかないので申し訳ないのだが、よろしくお願い致します。しかしこういうことを言い出す奴ってあんまりいないから、言われるほうも慣れてないし、深読みしたりしてショック受けるかもな、と危惧はしていたんだけども‥‥やっぱりねぇ、ビックリするよな。あまり大仰に考えんでください。
取り急ぎ、言い訳ね。なんか空回りしてるような気がするが、大丈夫か、私。取説はぼちぼちまとめよう。