巫女であれ

どうも他人から見ると私の行動は統制がとれていないらしい。
脈絡もなく目に付いたことからはじめ、優先順位は無視、手をつけていたことすら中途半端なまま次の作業に移る(ように見えるらしい)。子どもの頃はそれで散々叱られたし、飽きっぽいと評され続けてきた。しかし飽きっぽいわけではないのだ。やらなくても飽きてはいないのだから。ただペースが変則的で判りづらいだけだ。
休日の朝起きてまずコーヒーメーカーのスイッチを入れ、前の晩から出しっぱなしだったマグカップを洗うために流しへ運ぶはずが、そこで目に付いた布団を上げはじめ、そうだ天気がいいからシーツを洗おうと思いついてシーツを洗濯機まで持っていく。洗濯機を回す準備をしつつ、顔洗わなきゃなぁシャワー浴びちゃおうかなぁと考え始め、風呂の残り湯を使う都合上、洗濯機を回し始めたら風呂場は使えなくなってしまうから、じゃあ先にシャワーにしよう、うん。で、洗濯の準備は中途半端なままシャワーを浴び、お肌の手入れやドライヤーまでひととおり終わってから、やおら洗濯機のスイッチを入れ、布団を最後まであげ、マグカップを洗い、コーヒーを飲む。この時点で最初にスイッチを入れたコーヒーはとっくにできているどころか、シャワーを浴びる前ぐらいにマシンの動作は終了しているのでスイッチを切っており、口にする頃にはもう半分さめている。
しかし多少順番が考えナシなだけで、本人的にはちゃんと回収できているから問題ない。それどころか、こうしたほうが最終的には一番早いのだ。見ている人はイラつくらしいが。
仕事などの人との協調が必要なときには外用のペルソナを被り、可能な限り順序良く行動し他人から見ても判りやすいように気をつけているのだが、いかんせん地がこうなので高が知れてはいる。大人になったらちゃんとするのかなと思ったら、そうでもなかった。
自分がこうなのだから、よく観察すれば次の行動が読めるようになるなどと、世迷言としか思えない。読めるとしたら、ルーチンに沿って仕事しているなど判りやすいようにわざと行動している/サインを発信しているときか、嘘をつくときの癖、空腹時の言動等、ごく限られた範囲の具体的な気配を持ったパターンだけじゃないのか。
個人の行動パターンがなんちゃらいうのは、テレビの見すぎかマンガの読みすぎ。そもそも自分のことだって判らん素人が、プロファイラーばりにそこまで他人のパターンを追うのは至難の業だ。たまにそういうのが異常に得意な人に出会ったことはあるが、それって苦手な人(私)から見たら一種の感応力と呼べるくらいの素晴らしい特殊能力なんである。本人は筋道立てて推測してるだけらしいが。占いの人とかは割とそういう人が多いんじゃないかな。そんなもん、ちょっと気をつければ誰にでもできるってもんじゃない。
大体、私の言動や好みを読み違ったからこういうこと*1になっているわけで、自分だってできないことなのに十束一絡げに女性だからって巫女性を求められてもねぇ*2。違う道を探したほうがいいんじゃないのかなぁ。

*1:深く突っ込まれても答えないが、こういうことなんである。意味不明。なんでも意味が判りゃいいってもんじゃないわよ。逆ギレ。

*2:私は求められるのだ。いや、単なる愚痴だから。