DVD:キングダム・オブ・ヘブン(監督:リドリー・スコット)

キングダム・オブ・ヘブン [DVD]

キングダム・オブ・ヘブン [DVD]

ロビン・フッドを観た日に同じ監督ということで観たのだが、この私設監督特集をやると頭の中でごっちゃになるんだよな。そしてどうしても比較して観てしまうのだが、ロビン・フッドよりもこちらのほうがエキゾチックな風物やスケールの大きさなどから面白く感じた。戦争も負ければ文字通り国がなくなってしまうので死に物狂いだしな。
史実をベースに細かいところは脚色してあるようだ。あとから調べてみると、エルサレム王ボードゥアン4世は実際にハンセン氏病に犯され、非常に優れた指導者であったらしい。病気になる前はかなりの美少年であったとか。一方妹のシビラはもうちょっとミーハーなおバカさんだったような印象だな。主人公・バリアンとの恋愛は創作であり、悪者のおっさんとして描かれているギー・ド・リュジニャンは当代きってのの伊達男で、シビラは自分から惚れて嫁いだらしい。
ところでエピローグに十字軍遠征途中のリチャード1世が出てくる。ロビン・フッドではちょうどリチャードが死ぬところから始まるので、そこが繋がって個人的にちょっと楽しかった。