前編の続き。
合体篇
土台の上に透かし模様で作った図柄部分をのせて、ドライヤーで温めつつスパチュラで馴染ませる。一度捏ねた粘土も時間が経つとまた固くなってくるが、人肌に温めてやると柔らかくなる。
仕上げ途中。
うぅむ、おそろしく歪んでるなぁ。これをもう少し整えてから110℃で30分焼成し、冷めるまで放置する。
焼くと少し色が深くなった。
仕上篇
冷めたものをまたカッターとヤスリで整えて、スポンジ研磨材とコンパウンドで磨く。直接振りかけて指の腹で擦り、細かいところは綿棒を使ってゴシゴシ。図柄をのせた部分が折れて剥がれたらどうしようかと思ったが、ちゃんとくっついていたようだ。
削れた粉やらコンパウンドの粒子を落とすために、中性洗剤を使ってザバザバ水洗い。
拭いて乾かしたら、裏側にブローチの金具を付ける。多目的用強力接着剤(透明)をモリモリ盛って、ビッタリとくっつける。
はい、出来上がり。
うぅむ、やはり形が揺らいでいる。どうしたらピシッとなるのかな。難しいものだなぁ。
使ったのはフィモソフトである。土台は翡翠っぽくしたかったのだが、思ったほど透明感が出なかったなぁ。偽翡翠の上に置いた図柄は全部ホワイトルーセント色で作ったのだが、こうしてみるというほどルーセントでもないのが判る。どちらかというとお菓子の上に掛かった砂糖のような不透明感である。実はフィモクラシックのほうが硬度があり磨くと艶が出て、ルーセント色の透明度も高く、石のフェイクを作るには向いているという。そう聞くと一度クラシックのほうで作ってみたくなるのだが、近所のユザワヤでは取扱ってないのよな。ハンズに行ってみるか、通販のほうが早いか。
樹脂粘土で石を模したアクセサリーの具は軽くていいな。この大きさでもし天然石だったら、ずっしりと持ち重りがすることだろう。ピンで布地に固定しても垂れ下がってしまいそうだし、なにより接着剤がもたなくて落っことしかねない。
それにしても粘土を捏ねるのは、なんというか指先から脳に直接刺激がいってるようで、非常に楽しい。粘土自体は小さなパックでひとつ500円弱とお手頃なので、もっといろいろ試して遊んでみよう。