欲しい物リストを作ると、眩暈がしそうだった。

この週末は、買い物に出たもののぐるぐる歩いても食指が動くものに出会えず何も買わずに帰ってきたり、それでも新しい雑貨店を開拓して喜んだり、何冊も漫画を読んだり、情報過多でアタマが飽和状態です。
もう無理。これ以上は入らない。
しばらく咀嚼・反芻しないと、次には進めません。


ここ一ヶ月ばかり、部屋の模様替えにハマっている。
何を隠そうこの私、インテリアコーディネーターの資格をとるために勉強し、ペーパー試験だけは合格したことがあるという、恥かしい経歴の持ち主である。ははは。器用貧乏を地でいっている。
そんな私を構成する要素には「持続力」や「実現力」なんて影も形もなく、インテリアの勉強はしたものの、その影響は自室にはまるっきりナシだった。
が、凸と凹が補い合うのが世の常で、相方は私にないものを持っていた。それは「行動力」。
現在は専業主夫の相方と仕事をする私。持てる資質は逆のようだが、実のところ私は働くより家にいるほうが好きだし、相方は家事より仕事のほうが面白いと思うんじゃないかという、不幸な組み合わせだ。早く逆転したい。
それはともかく、いつの間にか・・・・もしかしたら冬にカーペットを買うのに付き合わせたときに、彼の模様替え魂に火がついたのか、私が日常生活にかまけている間に、相方が着々と前進し始めたのだ。
あちこち下見に行って安いカーテンを見つけてきたり、地道に調べ物をしてランプシェードを欲しがってみたりする。
私もそういうのが嫌いではないので、つい釣られて十年前に買った兎柄の玄関マットを、市松模様に換えてみた。すると不思議なもので、新しくなったところに合わせて、中途半端にほったらかしにしていたあちこちを手直したくなってきて、自発的に休日は木工に励んだりする。
更に相方の提案でガーデンラティスを導入すると、それを飾る何かを探すために、出不精な自分を奮い立たせて休日ごとに出掛け、一年前に止まって以来そのままになっていた時計を物色したり(まだ買っていない)雑貨店で派手な布地を探したり(まだ買っていない)している。挙句に書画なんかどこをどう見ればいいのかまったく判らないくせに、柳に蛙の掛け軸に「これだ!」と興奮(でもまだ買っていない)してみたり、活動的なんだか煮え切らないんだか良く判らない状況に陥っていた。
しかし、急に生活態度を変えたので、息切れしてきた。
ちょっと休んで、続きはボチボチやるとしようよ。