しまった、週末図書館に行き損ねた。
- 作者: 王欣太,李學仁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/23
- メディア: コミック
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雑誌連載ではところどころ読んではいたのですが、通して読んだらやっぱり面白くて、じっくり読んでしまいました。
曹操側から見た三国志、てな訳で、やっぱり勝った方、官軍からの視点だと、とんとんと上手くいくので気持ちは好い。若き日の曹操など、才気煥発で侠気があって少年マンガの主人公だぜイェイ!
ここでは劉備は聖人君子の人徳者ではなく、まるで剽軽なおっさん。耳たぶと器はデカイ(らしい)が、なんだかよく判らない。でも何故か人が集まってきてしまう。そんな理不尽なというかこれを天賦の才というのか、はたまたそういう星の下に生まれたというヤツか、何事かありそうな気にさせる謎な男という感じだ。しかし、見れば見るほど劉備って何もしてないよなー。人望はあるけど、現実的には何も成してない。それどころか窮地に陥ると、民衆のみならず部下や家族まで見殺しにする。そんで一段落ついてから、「妻たちもみんな逝っちまったし」とか言って寂しがる。うはは、確かに劉備ってこんなイメージだったよ。納得。
この漫画は曹操が主人公なので、彼が死んだ時点で終わっているが、その後で結局、劉備は負けて死ぬんだよな。うぅむ。その点、関羽は負けても大人物らしいのは何故? 神様だから? 鶏が先なの?
三国志は吉川英治版やその他で何度か通読しているのですが、途中から話についていけなくなって、いつも字面を追っていながら目が泳いでいたのです。で、やっぱり今回も判らなくなりました。私の脆弱なアタマでついていけるのは、曹操が天子を奉じたあたりまでです。孔明が出てくるあたりになると、細かい人物模様はもう訳が判らん。この頃になると、ひたすら夏侯惇カッコイイナー、荀紣メンコイナーで読み進めました。
その点、水滸伝は判りやすくて好い。林冲カッコイイ。そればっかだな。
ドラマで観たら、少しは判りやすいかしら。図書館で中国ドラマを借りてみようかなぁ・・・・。