結婚したくない女

結婚相手に求める高条件の裏には、実は「結婚なんてしたくない」という心理があることもある、ということである。でも、私が求めるのはたった一つ「私のフェチを満たす男」とのエロスに満ちた激しい愛である。
http://d.hatena.ne.jp/ghoma/20060531

ちょうどそういうことを書こうとしていて、上手くまとまらず、というか、何故私が今の内縁の夫と一緒にいるのか説明しようとすると、どうしても惚気になってしまい、うんざりしていたところだった。
私は結婚したことがない。したくないとは思わないが、特にしたいとも思わない。子供は苦手だし、自分の子孫が欲しいかというと、どっちでもいい。年齢的にそろそろ選択肢がなくなってきているが、それも「選択を保留にした」という選択の結果なので、肯としよう。
相手が出来れば結婚も考える云々、という言説もたまに見かけるが、結婚=愛情表現ではないので、相手がいるか否かは実は問題ではない。ひとつの社会制度でしかないので、現実的に都合が良ければ利用する(親から自立したい、社会的に一人前として認められたい、それが普通だからそのほうが楽など、心理的なメリットも含む)し、デメリットのほうが大きい(煩雑な手間や嫁姑関係に躊躇するような心理も含めて)と判断するうちは利用しないだけだろう。
そういったことには私は割りに早いうちから気付いていたので、この制度についてあまり夢を持つこともなく、ひいては結婚にあたって必要条件を並べるということもしたことがない。
ところで内縁の夫はいま、お金を稼いでいない。平たくいうとヒモだが、家事はしてくれている。世間一般では専業主婦を「ヒモ女」とは表現しないと思うので、彼をも立派な主夫と断定して差し支えないと思う。本人は厭かもしれないが。
私の場合は学歴も年収も身長も高くはないが、どれもとりあえず生きていけるくらいには足りる。高いのは気位と年齢ぐらいか。二高だな。自分で言ってどうする。
結婚相手に高い条件を望むのは、暗に結婚したくないがためにハードルを上げているというが、こういう状態の場合も甚だ結婚はしにくい。加えて結婚するメリットが少ない。だから今のところは、する意思がない。
結婚に足る相手ではなく、愛し愛される相手を先に選んだがために、内縁関係に落ち着いている。アプローチは逆だが、同じ結果になっていると思う。もっとも、私の年収が今の倍なら、結婚も視野に入ってくると思うが。