テレビを見ながら大きな声でひとりごとを言うのは止めてください

ワールドカップである。
私は基本的にスポーツ観戦をしない。しかしワールドカップは気になる。
何故かというと、テレビっ子の同居人はサッカーっ子でもあるからだ。ちなみに私はテレビもあまり見ない。うるさいので出来れば本気で見たい番組以外は消していて欲しいのだが、同居人はながらテレビ派で、起きて部屋にいる間中、テレビをつけっぱなしにしたがる。彼がパソコンで遊んでいるのでテレビを消したら、見てたのに、と怒られた。
こないだワールドカップの開会式を見ていた同居人に、
「これっていつ終わるの?」
と聞いてみた。ささやかな抵抗である。
付き合いはじめた頃、うふふあははと酒を呑みながら、テレビでナイター中継見るのってオヤジくさいよね、という話をした覚えがある。そのときは彼も「そうだね、俺もそう思う」と言っていた。私としてはナイター中継を毎日毎日見るのは勘弁してくれ、という牽制のつもりで言ったのだが、彼はそれを受けて最初のうちこそ見なかったものの、何年かして楽天イーグルスが地元に来てからというもの、中継があれば必ず見るようになった。そしてこれは私の盲点だったのだが、もとからサッカーは好きだったらしい。最近の彼は酷いときにはテレビでサッカーの代表戦を見ながら、ラジオで楽天の中継を聞き、2chの実況板でベガルタ仙台の試合をチェックしていることもある。
よく考えたら、彼も既に充分オヤジだ。オヤジにオヤジくさいと言っても、暖簾に腕押し糠に釘だ。豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ。
そんなわけで、憂鬱な季節である。