何が起きたんだ?

それにしてもよくまぁ毎日毎日とはいかなくとも、数日置きにはネタになる出来事が起きる会社である。
一昨日の夜、突然社長からメールが来た。
”休みを明日まで延長します。明後日から出勤してください。”
当初の予定では盆休みは15日までだったのだが、何か出てきて欲しくない事情ができたらしい。いろいろ人に言えない事情がある人なので、ここは深く突っ込まないのが身の為だ。
しかし少し不安になって会社の先輩に電話してみたが、電源が切れていたらしくつながらない。
‥‥なんだろう。潰れるなら予告してからにして欲しいな。


で、今日出社したら、誰もいなかった。といっても、もともと社長を含めて社員が三人と、たまに来るおじいちゃんがひとりしかいないのだが。
机の上に社長の書置きがあった。
”午前中外出します。○○さん(先輩)は体調不良でお休みだそうです。”
パソコンを立ち上げたら、その○○さん(先輩)からメールが入っていた。
”14日に重要な事柄が発覚しました。それにつき、残りの給料が出るまで*1出社拒否します。社長も了承済みです。”
‥‥‥‥なにが起きたんだろう。いや、知りたくないかも、知らぬが仏のような気がすると、私のあてにならない勘が言っている。


その後メールをやり取りして判ったのは、休み中に社長との話し合いの場をもうけたらしいということ。何についての話し合いかは、知らないし敢えて突っ込まない。おそらく金銭トラブルであろうと想像はつくが。
その時は組んで仕事してた会社の方など、他に男性二人が同席していた(先輩は女性)ので、暴力沙汰にはならなかったとのこと。それはなによりだ。
正直、逆上した社長が先輩を殴り倒すとか首を絞めるとかカッとなって殺しちゃうとか、死体を始末して現場の血の跡を消すために休みを一日延ばしたんじゃないかとか、火曜サスペンスな妄想が私の頭の中を駆け巡っていたので、自主的な出社拒否なら穏便だと安心してしまう自分がコワイ。
それじゃダメだ。毒されてる。
みてろよ、私はもっとまともなところで、もっと穏やかな生活をするんだ。

追記

その後、問わず語りに事情を聞いたが‥‥やっぱり火サスというか、伊坂幸太郎の小説のようだった。彼が本の登場人物だったなら、まさしく愛すべき小悪党だろう。この詐欺師じみた手腕は天性のものとしか思えない。しかしリアルに傍にいられると、実に迷惑以外の何ものでもないな。それに現実は小説と違って死ぬまでエンドマークが出ないので、結局いつかバレて吊し上げくってお終いだ。自分のケツは自分で拭くしかない。
こうして清々しいまでの最低ぶりを見せつけられたわけだが、不謹慎にも少し面白いと思ったのは確かだ。事実は小説より奇なりというか、逆に小説みたいなことを現実でトライしちゃう人も、本当にいるんだなァ。あはは。
ちなみに詳細は‥‥ヤバくて書けない‥‥。

*1:私は全額貰ったが、彼女のは少し足りなかったらしい。