- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/03
- メディア: 文庫
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楽器の弦のように、切れる直前まで引き絞った遊びのない状態というのは、人の佇まいでも好い音が出るのだろうか。
今までの経験でもそうだが、ギリギリまで頑張っているときというのは、他人は妙に好意的になる。普通に生きている時期に同じことを言って無理でも、なにかこれで駄目なら死んでやるぐらいの勢いでいるときは何故か意が通るものだよな。
夏目漱石を読むと、そういうことを思い出す。