腹がぐるぐるいっている。

最近ようやく外にも目が向いてきて、他人のことが気になってもやもやする。
人間、そこまで醜くなれるもんか*1とか。
他人のことより自分のことをせねばな。ふぅ。


共感覚というほどじゃないんだが、五十音に付随する色のイメージは私もある。それくらいはみんな普通にあると思っていたのだが、違うのか。いや、あるだろう。
特に母音は鮮明で、「あ」は赤、「い」は黄色、「う」は白、「え」は橙、「お」は深緑。ちなみに「か行」は赤〜茶系で「さ行」は青系、「た行」は濃い茶色系だ。他にも「や行」は紫とか色々あるが、文字を見てその色に見えることはない。赤い「あ」はあくまで観念的な「あ」であって、単語になるとまた違う。
案外、幼児期に与えられた学習玩具の類で刷り込まれたものだったりして。それは大いにありそうなハナシだ。
ものにもよるが音楽を聞いて3Dの抽象的な映像や匂いが浮かぶこともある。バッハなら飴細工がするするきらきらと育っていくようだし、モーツァルト草いきれの緑、ベートーベンは埃っぽい。ザ・ピーナッツは鼻の奥がつんとする感じ。
倉橋由美子が色づいた銀杏の葉がいっせいに降り注ぐ様を見ると、トランペットの音が聞こえると書いていた。秋の日差しの中で背の高い銀杏並木の梢からぱらぱらと黄色い葉が落ちてくるのを想像すると、確かに高らかなペットの音とよく似合うなー、なんてうっとりするのだが、実際には銀杏というのは葉と実が同時期にも落ちる植物である。あの独特の匂いを発するぎんなんだ。そのため雄だけを選んで並木にすることもあるようだが‥‥まあ、なんだ、高音域の金管楽器の音は黄色いと思う。それをいうならぎんなんの匂いも確かに黄色くて、だがそれを含めると空へ突き抜けるような澄んだ音色が一気に地上に引き落とされるようで、銀杏とトランペットの相関関係はどういうイメージなのか混乱する。

*1:ルックスではなく言動が。