テレビネタで恐縮だが、昨夜見ていた番組で杉田かおるが、
もし合コンに行ったことがないなら
“一度は行ってみたい”とか“興味はあるんです”
というのが本当の姿なのに（あなたみたいに）
“今まで一度も行ったことがないし、これからも行きません！！”
っていうのは、不正をしている政治家と一緒！
と言い切っていた。ちょっとくらっときた。
ここまでバッサリやられると、ずいぶん一方的な本当の姿像だとかの前提の条件付けが甘いなんて瑣末なことはどうでもよくて、妙な説得力とともに変に溜飲が下がる。言い返すことを許さない、あとは笑うだけという気風の好いおばさんの素晴らしさ。
細かいことはどうでもよいのだ。そうなのだ。
更に時間がたってニューヨーク市場が暴落したので、昨夜から同居人がどんよりしている。彼はネット株をやっているのだ。
元を辿ると昨日の上海市場が下がったかららしいのだが、これだけ影響が派生するとは中国のマーケットも随分大きくなったのだな。ちょっと調べてみたら中国バブルと言われているらしい。へええ。
時差の関係で東京と上海は同時に市場が動いている時間帯が長い。だが中国が下げた時点では日本は一緒には落ちず、上海→ニューヨーク→東京という具合に地球を一周回って下落の波が押し寄せてきたらしい。
それぞれ気になる対象が違うというのが如実に判って、なんだか片思いの相関関係のようだ。
ウチでは同居人が私に辛く当たると、市場に変化が起きるというジンクスがある。ＩＴバブル然り、株を買っていた会社が潰れたときも然り。どちらでも彼は大きな痛手を受けた。
私を虐めるからだ、と冗談のネタにしているのだが、もちろん私が厭な思いをさせられた仕返しに呪いをかけているわけではない。もっとも気分的にはザマーミロというところもなくはないが、もし本当に私がそんな力を持っていたなら、日本の人口は今頃もう少し減っている。
それは順番が逆で、常に株式市場に触れている彼が、無意識のうちに何か不穏な空気を感じ取るものの、なんとなく自覚のないまま苛ついて私に当たる。そうしているうちに、不穏な材料が効果を発揮してガタガタっとくるという筋書きが順当そうな気がする。もし第六感のようなものがあるとすれば、の話だが、呪術的なのは私ではなくて彼の無意識のなせる業なのだと思う。
市場というのは傍で眺めているとどうも定期的に崩れるようなので、私も定期的に彼に理由も判らず暴言を吐かれていることになる。
いい迷惑だ。私に前述のような何かをコントロールする不思議な力が与えられたら、株を暴落させる前に彼を株式市場から引き離す。
