自由が丘

どんどん涼しくなっていくので、慌てて着るものを買いに行くことにした。
しかし相変わらずどこらへんに行くといい買い物が出来るのか、よく判らない。夏物は原宿へ連れて行ってもらったが、今回はそこまで遠出する時間がとれない。
そこで憧れのセレブの街、自由が丘でおきゃいもにょしてみることにした。何事も物は試しである。値段が高価すぎたら泣きながら帰ってくることにしよう、とひそかに心を準備して、いざオシャレな界隈へ出発‥‥する手前で、念のために入った地元のショップでいきなり長袖Tシャツを買ってしまう。しかもそれが銀行に寄る前で、レジの前で持ち合わせがないことに気づくというオマケつき。一緒にいた同居人にお金を借りてやっと支払えたのであった。あぶないあぶない。
気を取り直して電車に乗り、自由が丘駅の正面口を出ると、そこはもうきらびやかなオシャレさんの街である。そこかしこをコッカースパニエルを連れたマダムやメルセデスの自転車に乗ったマドモアゼルが悠々と行き来する。
おのぼりさんなので右や左や上も下もきょろきょろしながら歩き、ひょいと入った一軒目のお店で“こんなのが欲しいわ”と脳裏に描いていたイメージ通りのものと出会ってしまい、いきなりお買い物終了。おそるべし、東京。
その後はぶらぶらと時間を潰していたのだが、自由が丘の正面口とその反対側では街の様子が全然違うのが面白かった。正面側はお洒落ショップが軒を連ねているが、反対側は生活臭の漂うよくある駅前の商店街であった。両方兼ね備えてるなんて、こりゃ住むには便利な街だなぁ。住めないけど。
その後同居人と分かれて、さるお宅へお邪魔しての飲み会へ。
出していただいたのが関西風の味付けのおでんで、私が慣れている東北の味付けとは違って、なるほどおでんというのはこのように美味なるものかと、妙に納得した。おでんは実家でもよく食べたが、実をいうとそんなに好きなものでもなかったのだ。練り物と醤油の濃い味付けって、あまり好みに合わないと思っていた。しかし関西風で食べるとなるほど旨いものなのだな。

他に撮った写真は接写モードの設定がおかしかったらしく、ボケボケであった。酔っ払いってやーね。
他に持ち寄りでいただいた大根の煮付けもやさしいお味で、こういう味、大好き! であった。白だし白味噌も好きだし、実は私の好みは西のほうが近いのかもしれない。東北人だけどしょっぱいの苦手。
よなよなエールで乾杯した後は速やかに日本酒へ移っていき、四方山話で夜も更けて、いつの間にかすっかり長尻に。時間を見て慌てて帰途についたので、散らかし放題散らかしっ放しでお暇してしまった。反省。その上、本までお借りしてしまったよ。いつ読むんだー。
最近、ほんの数冊だが、どうも消化しきれなくて置いたままになっている本がある。これが俗にいう積読というやつか。うーむ。